ポルトガルの代表的なお米料理にarroz de mariscos(アローシュ・デ・マリシュコシュ)というのがあります。冬の献立としてご紹介します。
ポルトガルのシーフード雑炊といいますか、シーフードリゾットのような料理です。魚介の旨みとハーブの香りが相まって、大きなお鍋一杯に作ってもすぐになくなります。
とても簡単でお米の水加減を間違えなければほぼ失敗しません。
先日、無農薬新米をご購入下さったお客様は是非そのお米で試してみて下さい。
※1999年発売のムック本「ポルトガルを食べる。」(毎日新聞社)の著者、料理研究家・荒尾美代さんのレシピです。店主が知りうる限り、本場の味に一番近い出来上がりになったのでご紹介させて頂きます。(よりわかりやすくするため荒尾さんのレシピに少しだけ言葉を足したり変えたりした部分がございます。)
【ポイント(cafe PICOからのアドバイス)】
・正直、時間はない時はお米からでなく、冷ご飯でもよいと思います。水(お湯)加減だけ気を付けて下さい。
・材料はあくまで目安、お米とお湯(水)以外は厳密でなくてよいです。
・魚介類も全種揃わなくても構いません。しかし味がよくなるので最低限エビとアサリは使って下さい。ムール貝でなくてもホタテとかでもおいしいと思います。
・コリアンダーが苦手な方は、オレガノなど他のハーブでもよいです。生タイプが手に入らなければパウダーでも全く構いません。
・唐辛子エキスやタバスコもお好みで。辛いのが苦手な方は省いて構いません。わざわざ買わなくても日本の一味や七味でもいいと思います。ちなみに店主は韓国料理が好きなのでチャンジャ(タラの内臓をキムチ風に漬けたもの)や細かく刻んだキムチを入れたりします。ポルトガルのマッサ(ペースト状のパプリカ調味料)もオススメ、辛くなくていい隠し味になると思います。
・トマトピューレもなければケチャップや刻んだ生トマト(皮と種は取る)でも代用できると思います。ケチャップは甘いので入れすぎないで。
【材料4人前】
・お米 2カップ
・お湯 7カップ
・エビ 8尾
・ムール貝 8個
・アサリ 400g
・タコ 100g
・イカ 小1杯
・タマネギ 大1/2個
・ニンニク 1片
・オリーブオイル 大さじ2
・トマトピューレ 大さじ1
・白ワイン 1カップ
・塩 小さじ1~1.5
・コリアンダー(パクチー)適量
・唐辛子エキスorタバスコ 小さじ1/2
【下準備】
・コメはさっと洗ってザルにあげておく
・イカは皮と内臓を除いて1センチ幅の短冊切り、脚も4~5センチの長さに切る。
・エビは背に切れ目を入れて背ワタを取り除く。
・タコは食べやすい大きさにぶつ切りにする。
・ムール貝とアサリはよく洗い、砂をはかせておく
・タマネギとニンニクはみじん切り
・コリアンダーは粗めに刻む
【調理】
1.タマネギとニンニクを炒める。こげないように。
2.あさり以外の魚介類を入れて軽く炒め、白ワインを入れる。
3.そして湯と塩、トマトピューレ、唐辛子エキスorタバスコを加えて10分ほど煮込む。
4.さらにお米を加えて中火で10分ほど煮る。
5.あさりとコリアンダーを入れる。
6.アサリの口が開いているのとお米の堅さ(雑炊やおかゆくらいの堅さ、もしくはやや硬め)を確認
7.塩で味を調える
Pronto!(出来上がり!)
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